between investor and populace at large, information gap. 2003 5 20

 投資家と一般国民との間にある、大きな情報格差をどうするか。
この問題をうまく解決していかなければならない。
 よく経済的事件が発生すると、マスコミと一般国民は、突然起きた大事件のように大騒ぎするが、
投資家から見れば、なんで今頃になって騒ぐのか、
もっと前々から、解決すべき問題であったと思う。
 これは、子供の夏休みの宿題に似ている。
いつも8月末になって、大騒ぎをするが、
このような問題は、カレンダーが8月になった時から発生している。
 なぜ、投資家と一般国民とで、これほど情報格差がついたか。
 ひとつは、投資家がキャッチした情報が、国民まで流れず、情報が滞っていることである。
この「情報の流通手段」が確立していないことが原因である。
心ある投資家ならば、その情報を独占しないで、一般国民に提供すべきである。
これが、騎士道精神、武士道精神である。
 もうひとつは、投資家は、経済について日々勉強をしているが、
一般国民はまったく経済について、なぜか、勉強していないことに原因がある。
一般国民は、まるで共産主義国に住んでいるかのごとく、経済に無関心である。
資本主義国に生きる当然の資格である経済的知識にまったく無関心であるのが、実に不思議である。
日本は、国家制度としては資本主義国であるが、
国民は気分的には共産主義国の一員であると思っている。
この認識のズレが、数々の経済的悲劇を生み出している。